愛犬が亡くなった

6月13日に愛犬が亡くなった。

ゴールデンレトリバー 享年、13歳を目前にした12歳だった。

特別に長寿という程ではないけれど、大きな病にも掛からず、苦しまずに逝ってくれて良かった。


以前は、最後に家族の帰りを待ってから息を引き取るって話を聞くたびに、嘘だろうと思っていたが、どうやらあれは本当だったらしい。


我が家の場合は帰りを待つと言うよりは、起床を待っていてくれたのだが。


前日から食欲がなく、初めて散歩に行けなかったので心配はしていたのだが、早起きできず、私が家族で最後に起床してしまった。
母に寄り添って寝たようにしていたが、目と目が合うと深く息をして、そのまま寝るように逝ってしまった。
あいつの性格からいって「ようやく起きてきたか、まったく」「フーッ、じゃあいくぜ」といった感じか
これ以上なくありがたく、最後まで最高に良い子だった。


亡くなってからしばらくは、ふと、いなくなった事を忘れて散歩に行こうとしてしまい、そのたびに悲しみにおそわれた。
精一杯頑張ったつもりだったが、それでもやはり、あの時ああしておけばと後悔することが多かった。
夢に出てきて号泣しながら起きたりした。

なにより一番悲しいのは、時間とともに記憶が風化してくることだった。

思い出せない訳じゃないが、悲しみと共に細かいディティールも消えていく、
夢に出てくると鮮明なのに、起きているときに思い出そうとすると匂いや手ざわりが思い出せなくなってくる。
悲しくて、申し訳なくて、自分に腹が立つ。

あいつがいなくなってから一番強く思うこと、
一日でも、、一時間でもいいからもう一度会いたい。